プロジェクト終了の御礼とご報告

2013年10月より開始しました、カンダール州での事業が2015年9月末、無事に終了いたしました。団体設立以来、多くの皆様にご支援いただきました。すべての皆様に感謝申し上げます。

当会の事業は日本人はできる限り黒子となるのを信条とし、カンボジアの最貧困世帯の方々や、村の普及員の皆様自身が自ら活動するのをサポートするよう努めて参りました。対象世帯、そして普及員や当会の現地スタッフの努力が実り、多くの対象世帯が持続可能な農業技術を習得することができました。本事業で得た技術を用いて、生活を向上させ、教育を継続し、家族みんなで健康に暮らしていけるようになることを願っています。

本事業では、農業技術指導の他、エコセンターをカンボジアの農村に開設しました。日本人ボランティアが現地で環境教育や村人との交流する中で、日本での生活のあり方や豊かさとは何かを問い直し、カンボジアの人々から多くを学ぶことができました。協力してくださったカンボジアの人々、日本人ボランティア、ご助言くださった環境教育の専門家の皆様、ありがとうございました。

野菜作りの面白さに目覚めて土地を借りて畑を拡大した対象世帯。今では他のNGOが模範農家として、見学にやってくるようになった。

◆事業名:カンボジア国カンダール州における持続可能な農業技術支援及び環境教育事業

~国際エコロジカルヴィレッジセンターを中心とした環境モデル地区の創造をめざして~

◆主な事業地:カンボジア国カンダール州カンダールストゥン郡、サアーン郡

◆事業概要

活動の目的

持続可能な農業技術の普及~環境と開発双方に便益のあるコベネフィットアプローチによる挑戦~

本事業の目的は、持続可能な農業技術を普及し、環境教育を行う人材を育成し環境便益を得ることである。気候変動問題は既に顕在化した問題として認識されており、解決には途上国と先進国双方による国際協力は不可欠で先進国のみによる対策の効果は限定的である。しかし、多くの開発途上国では、国内に重要な開発課題を抱え、先進国のように気候変動のみに焦点をあてた対策をする余裕がない。この途上国と先進国の異なる事情とニーズに応え、貧困と環境の悪循環を断つためにコベネフィット型アプローチが必要であるため当会は人々にとって「一石二鳥」となる取り組みを行う。

急速な経済発展と急がれる環境教育(エネルギーと発展の在り方に関する情報への高いニーズ)

カンボジアにおいては近年都市部は急速に経済発展を遂げて貧富の格差が広がり、エネルギー消費が増大している。一方、農村部では貧困問題が解決されないまま残っているほか、今後のエネルギー選択を含めた発展に対する心構えという喫緊の重要課題がある。持続可能な発展のための環境理解教育は、貧困軽減と同様に差し迫ったニーズの高い課題である。

先進国のボトムアップの環境意識の浸透も問題解決には不可欠

また、現在膨大なエネルギー消費を行っている先進国の意識を変えずに環境問題を解決することは不可能である。カンボジアの取り組みを知り、日本や先進国の人々が学ぶ中で、私たち自身の選択が気候変動問題を解決する上で不可欠であり、市民一人一人がグローバルガバナンスの重要なアクターであることをわかりやすく伝え、地球規模の喫緊の課題である気候変動問題の解決に貢献する。

 

活動内容

持続可能な農業技術の普及と環境教育

1)村落普及員の育成(26村29名)

持続可能な農業技術を普及し、事業終了後も村にノウハウを残すため、各村に村落普及員を育成する。月1回AICA現地スタッフによる集団トレーニング。スタッフは月に1回、全世帯進捗チェックを行う。その際対象世帯の栽培に関する問題を発見したら、普及員に修正させるよう指導。

2)カンボジア国カンダール州の最貧困家庭286世帯に対して持続可能な農業技術(野菜作り、米の収穫量が増えるSRI農法、養鶏、鶏の自然薬、EM菌、堆肥、液体肥料、井戸・ため池掘りなど水源確保)の研修を行う。対象世帯への研修は各村の普及員が行う(月に1回の集団研修と月に2回の全世帯家庭訪問)

3)カンボジア語による環境教育絵本を900冊製作、それを用いた「持続可能な農業と環境」のワークショップの実施(対象は最貧困家庭と、エコセンター及び近隣の小学校)

環境モデル地区を目指して

4)環境理解の拠点となるエコセンターの設立

カンダール州の現地NGO(CIFTO)の一画をエコセンターとして整備。啓発パネルの掲示、日本人ボランティアによるワークショップの実施、外国人訪問者、村人、村の子どもたちが一緒に考える場を設立した。

5)環境モデル村の形成準備

持続可能な農業に取り組む現地NGOと環境教育に熱心な学校を中心に、環境モデル村としての発展について協議した。

日本人による先進国の環境意識の向上

大学等と連携し環境教育に関心のある日本人を募る。カンボジアへ変化を促す中で本当にエネルギーを大量消費しているのは我々であると気付く。

 

活動成果

・最貧困世帯の96%(286世帯中、274世帯)が研修した技術を実践した。

・最貧困世帯286世帯中、野菜作りを220世帯(77%)、養鶏を233世帯 (81%) が実施し、目標の7割を超えた。鳥小屋作りも200世帯(70%)が実践。鶏の盗難や死亡を防ぐことが可能になった。

活動詳細

・29人の村落普及員に対して計57回の集団研修を現地スタッフが実施し、農業技術と環境教育を実施した。参加率は約9割に達した。

・286世帯の最貧困世帯をAICA現地スタッフが月に1回、村落普及員が月に2回訪問した。

・286世帯に野菜作りを開始するための野菜の種を支給した。

・900冊の環境教育絵本を製作、配布した。絵本を用いた環境教育を対象世帯と近隣の小学校で実施

・日本人ボランティアによるカンボジアでの環境教育ワークショップを3回実施した。

・日本人ボランティアによる日本での帰国報告会1回

・オーガニック野菜生産者グループ視察1回

・オーガニックショップニーズ調査、販売同行研修、生産者シンポジウム等多数実施、参加した。

 

事業経過の記事は下記からご覧いただけます。

◆事業経過ご報告◆

持続可能な農業技術指導(2013年10月~2014年9月)、進捗及び対象世帯のご紹介

エコセンターの開設と日本人ボランティアによる環境教育(2014年3月)

ノウハウを村に残す~村落普及員の育成開始(2014年2月)

エコモデル村を目指して~区長との会議報告~(2013年12月)

エコモデル村構想~パートナーNGOとの三者会議とオーガニック店視察(2013年10月)

エコモデル村を目指して~オーガニック野菜共同販売グループ調査@コンポンチュナン州(2013年10月)

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2015年3月スタディツアー募集(2/28締切)

カンボジアの農村ボランティア5日間 

日程:2015年3月26日~30日

金額:76,000円(AICA正会員は6,6000円。プノンペンのホテル集合&解散。航空券代は含みません)

◆内容◆

NGOの現場の仕事をサポート!

AICAは現在約300の最貧困世帯に持続可能な農業技術のトレーニングを実施しています。プロジェクトは次の9月までです。最貧困世帯のさらなるモチベーションアップのため、優秀な世帯を表彰するお手伝いをしてください!表彰式に一人でも多くの日本人が参加してくださることで、対象世帯も励まされます。

カンボジアの小学校にAICAオリジナル啓発絵本を届けよう!

AICAの設立したエコセンターでオリジナル啓発絵本の読み聞かせ(2015年1月)

農家が持続可能な農業を学び、生活を向上させて子どもが教育を受けられるようになるというストーリーです。文字に触れる機会の少ない農村に、絵本を届けませんか?一緒に環境教育も実施します。

※期間内の食事、宿泊(プノンペンのホテル3泊、村でのゲストハウス/ホームステイ2泊)を含みます。(航空券代、ビザ代30$、食べ歩き、お土産代は含みません。)催行確定。村での滞在は、2泊です。ホームステイか、ゲストハウスに宿泊するかは現地で状況を確認したのちに選択可能です。プノンペンのホテル3泊はエコノミークラスです。

現地集合:3/26の朝プノンペンのホテルに集合(場所など詳細は地図をお渡ししますのでご安心ください)。

スタッフが全日程同行しますので言葉の心配はありません。

申込(振込)締切2015年2月28日

☆スタディツアー6つのポイント☆

・優秀な最貧困農家を表彰

・AICAの啓発絵本を小学校に届ける

・表彰の賞品(鳥小屋の材料)で村人

と鳥小屋作り(希望者)

・語学講師ボランティア(希望者)

・カンボジアの家庭にホームステイ

・内戦の歴史を学ぶ(キリングフィールド、

トゥールスレン刑務所)

 

※AICAオリジナル啓発絵本を活用した環境教育案を一緒に考えてくださる方はご連絡ください。

ご相談はご遠慮なく下記までお願いします。

(一部の日程だけ参加の方もご相談承ります。)

特定非営利活動法人AICA 代表:白川麗子 

電話:080-3469-3614  

メール:info@aica-japan.com 

オリジナル啓発絵本完成

AICAのオリジナル啓発絵本が完成しました。

詳しくはこちらをご覧ください。

カンダール州事業進捗ご報告と対象世帯のご紹介

カンダール州での事業継続の御礼と事業進捗のご報告

皆様の温かいご支援のおかげをもちまして、2013年10月より開始しました、カンボジア国カンダール州における最貧困世帯の農業及び教育支援事業を継続中です。これまでのご支援に深く感謝申し上げます。

AICAの対象世帯

 

事業名:カンボジア国カンダール州における持続可能な農業技術支援及び環境教育事業~国際エコロジカルヴィレッジセンターを中心とした環境モデル地区の創造をめざして~

対象:カンダール州の最貧困世帯300世帯及びオーチュン村村民

【2013年10月~2014年2月】

2013年10月にAICAの現地スタッフを雇用し、パートナーNGO、CEDACと契約を結びました。それから2014年2月にかけて対象村と村落普及員を選定しました。AICAの事業の対象世帯になるには、「最貧困」の基準があります。一つの村に8世帯以上最貧困がいる村を、事業村として選定します。

事業地は、村によって様子がかなり異なります。貧しい地域では、1村あたり40世帯の最貧困層がいる村がある一方、1村あたり8世帯しか最貧困世帯が見つからない村もあります。1村あたりの対象世帯が多い村は、村落普及員を複数人育成します。

最貧困の基準にあう世帯を正確に見つけることは、実はそれほど簡単ではありません。過去の経験では、どうしても基準を甘くしてしまうスタッフがいましたが、今回のスタッフはとても真面目に正確に対象世帯を選定してくれたことが、2014年3月のカンボジア出張時に確認できました。

家の手伝いをする対象世帯の子どもたち。

【2014年3月~普及員の選定とトレーニング開始】

村落普及員は事業の成功の鍵です。読み書きができる篤農家で、最貧困世帯に人気のある人を選びます。3月から村落普及員と最貧困世帯のトレーニングを開始しました。

【2014年9月(指導開始7か月)の農業支援の成果】

3月に村落普及員と対象世帯(約300世帯)の指導開始して以来7か月間が経過しました。7か月間で、66%の対象世帯が養鶏、53%が鳥小屋作り、57%が野菜作りを実施しました。1年目は、50%の対象世帯が活動するという目標を立てていましたので、これは達成することができました。養鶏は病気のリスクが高いのですが、それを防ぐための鶏の自然薬を7か月間で22%の農家が実践し始めたことは評価できると思います。

【最貧困世帯を諦めない】

本事業は、AICAのスタッフが直接最貧困農家へ指導を行うのではなく、村の篤農家を普及員として育成し、最貧困家庭と篤農家の結びつきを強くしながら、技術を普及する点が重要です。事業後の継続性を確保するためには、スタッフが手取り足取り最貧困家庭の畑を耕すのではなく、対象世帯自身の動機づけを行う必要があります。

事業に参加したいと表明したものの、7か月たっても教えた技術を1つも実践しない世帯は43世帯(15%)です。AICA現地スタッフと村落普及員、対象世帯が信頼関係を構築し、これらの15%を動機づけして参ります。

これまでの経験から、7か月で全く活動しない世帯が15%なのは、事業が円滑に進んでいると評価できます。農業を実践しない理由は、出稼ぎで多忙、病気、無気力等様々な理由があり、これは最貧困世帯の支援を行う上では、必ずついて回る問題です。しかし、色々な理由はあるものの、教育の重要性と農業による収入向上の効果がわかると、実践を始める世帯もいます。こうした困難さを抱える最貧困世帯を諦めず、最も支援を必要とする世帯に対して、あと1年間でこれらの世帯に教育の重要性、農業による生活向上、栄養改善など様々なメリットを説き、実践を促します。(ただし、あまりにも長期にわたる支援は、かえって依存を生んでしまいますので、2015年の9月末で本事業は終了予定です。) AICA 対象世帯のご紹介(養鶏) ヨンさん(32歳)

養鶏を開始したヨンさん 手に持っているEM菌を与えると鶏が病気になりにくく、早く成長する。フェンスやひよこ用の小屋もよい。

AICAから養鶏方法(EM、自然薬含む)を学び、養鶏を始めました。

1.鳥小屋の設置:3つの小屋を設置しました。1m×1.5m、2m×2mと、2.5m×2.5mのものです。大きい小屋は雌鶏を飼い、卵を産んでもらいます。特筆すべきは、鳥小屋の周りにさらに大きくフェンスで囲ったことです(通常カンボジアの鶏はフェンスがなくて歩き回っています)。フェンスがあれば、鶏が歩き回って病気に感染するのを防ぐことができます。

2.品種の選択:カンボジアの固有種を選択しました。黄色い脚で、重さがあり、健康で卵をたくさん産む品種です。

3.鶏の世話:孵化したら、24時間は何も与えません。そして市場で売っている壊れた米のえさを与えます。

一か月後、小さな鳥小屋にヒヨコを移します。めんどりに次の卵を早く生んでもらうためです。寒いときはヒヨコや小さい鶏の入っている鳥小屋(小と中)は、布で覆いあたためます。乾季には、鳥小屋の周りに水をまいて、暑さから守ります。

4.自然薬:乾季は、病気から守る為水にある特定の木の皮を入れます。一晩経ったら新しい水に交換します。雨季は、さらに水にニンニクやレモングラスも入れます。これ以外に、病気から守るために様々な薬草やアルコール、サソリなどから自然薬を作ります。自然薬は生後15日で0.3cc、重量が0.5kgになったら、0.5cc、1kg以上になったら1ccを2週間に1回与えます。

5.鳥小屋の掃除:毎日鳥小屋を掃除して糞を集めます。病気を防ぐために清潔さを保つことはとても重要です。

6.エサ:生後1か月したら市場でえさを買ってくるのはやめます。おかゆに草や米ぬかをまぜたものを与えます。鶏の成長を早めるために、マンゴーや、パパイヤ、バナナなど完熟したフルーツで作るEMを与えます。フルーツ3kgに対してヤシ砂糖1kgを使います。

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エコセンターの開設と環境教育

AICAでは、環境によい農業を最貧困層に支援するだけでなく、これまでスタディツアーでお世話になってきた現地NGO、CIFTOの一角をエコセンターとして整備し、そこを訪れるカンボジアの村の子どもたちと外国人がともに環境や村の良さを学び合える場としたいと考えています。

【エコセンターの開設・環境啓発パネルの掲示】

エコセンターの開設。

今回は村の若者や子どもたちと一緒に看板作りをして、カンボジア語、日本語、英語表記の環境啓発パネル(テーマは公害問題)を掲示しました。

子どもたち、村の若者と日本人ボランティアが一緒にエコセンターの看板作り。

環境啓発パネルを展示。カンボジア語、日本語、英語表記。今回のパネルテーマは公害。

みんなで力を合わせたエコセンター看板作り写真集もご覧ください。

両国の伝統的な生活の見直し

2013年9月に現地を訪問した日本人ボランティアがゴミの問題を取り上げたいという気持ちを持っていたので、ゴミ問題に取り組みました。

ゴミを減らすために、両国の伝統的なライフスタイルを見直すことを目的として、日本の風呂敷とカンボジアの万能布、クロマーの使い方を学び合いました。

カンボジアの万能布の使い方講座。日本からは風呂敷を伝える。

ゴミ拾いレースと分別

また、ゴミのポイ捨てが当たり前の村で、子どもたちと一緒にゴミ拾いレース活動をしました。ゴミの分別についてもレクチャーをしました。

日本人ボランティアによる風呂敷講座。日本でプロの和装講師から教えていただいた。

村の良いところ探し

また、村の良いところに気付き、そこを守っていきたいと思ってもらえるよう、「村の良いところ探し」を実施しました。カンボジアの村の若者たちと日本人ボランティアの混合チーム2チームに分かれて、村の良いところを探して、ポラロイドカメラで写真を撮り発表しました。写真は模造紙の地図に貼付してセンターに掲示しました。

カンボジアの村の青年たちと日本人ボランティアがそれぞれ良いと思ったところを発表しあい、議論。

【日程】

●日程(宿泊は村の民家にホームステイ)

2014年3月19日

・トゥールスレン刑務所、キリングフィールド、

The Cambodia Trust(義足づくり工房)を見学

・オーチュン村に到着

・現地寺子屋NGO、CIFTOの代表)と打ち合わせ

3月20日

・クロマー(カンボジアの万能布)、風呂敷の使い方をカンボジア人、日本人お互いに学び合う

・CIFTOの子どもたちとの交流

・エコセンターの看板作り

3月21日

・ゴミ拾いレース・エコセンターの看板作り

3月22日

・村の良いところ探し・意見交換

・エコセンターの看板作り

3月23日

・村の良いところ探しで前日に訪れたところを再訪

・地図作り(よいところを村地図に記入し写真貼付)

3月24日

・日本食で御礼の会・分別用のゴミ箱の贈呈

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【5/19】講演のご報告@都立深川高校 「国際理解」

 

本日、代表の白川が下記の通り高校の「国際理解」の授業で講演をさせていただきました。

授業開始前に少し時間があり、教室の外で騒いでいる男子の声が聞こえてきました。めったに入れない高校です、様子を見に行きました。

男子10人くらいが輪になって、友達の誕生日を祝うために何やら真剣に考えてはしゃいでいるようです。歌っていたのは、今日の講演をAICAに依頼してくださった世界史の先生考案の王朝暗記歌。友達の誕生日を祝う準備、楽しそうです。そして「歌う世界史の先生」っていいですね。なんだか温かい気持ちで始めることができました。それでは、授業の様子をご報告します。

2014年5月19日PM1:00~3:00

都立深川高校の「国際理解」の授業2コマ

対象:履修者約35名程度(3年生)

テーマ:「国際協力NGOの仕事~カンボジアの農業と教育支援」

 

本日お話させていただいた「国際理解」の授業、先週は「望ましい援助とは」という勉強をしたそうです。

今回は代表の白川がこれまで勤務してきた3つのNGOの活動も紹介しながら、カンボジアの農村の子どもたちが学校に通える状況を作るためには、どのような援助が望ましいか、考えてもらいました。

まずは、生徒各自が考えてそのあとにグループで案を出し合って話し合って発表してもらいました。

 

ワーク:国際協力案を考えよう ~カンボジアの農村の子どもたちが学校に行けるように~

 

AICAの活動を紹介する前に、カンボジアの子どもの置かれた状況を簡単に説明し、自分ならどのような協力案を考えるか意見を出し合い話し合いました。

状況:カンボジアの農村の子ども。経済的に困窮。  price! Or you may check prewritten papers at  親が学校に行かなくてよいから家の手伝いをしたり、働いたりしてほしいと言っている。

 

想像力を使う~生徒たちが考えた案~

AICAは、保護者に教育の重要性を啓発し、最貧困家庭の収入向上のために持続可能な農業技術指導をしています。下記の通りまさにAICAの活動を言い当てたようなアイディアも出ました。

 

親を説得する。

保護者の収入を向上させる。農業の効率を上げる。

 

その他、次のようなアイディアも出ました。

親が学校に行ったことがないなら、学校説明会をしてどんなところか分かってもらう。

法律を変えて義務教育にする。

工場を作り、農業のように天候に左右されない収入が得られるようにする。

まずは自分で稼いてお金をためて学校に行ってもらう。

お金を貸してあげて返済してもらう。(奨学金)

ボランティアで教師をする。青空教室を開く。映像で授業が受けられるようにモノと映像を提供する(教師の人件費を節約できる)。

子どもが昼間働いて忙しいなら夜間学校を開き、日本人がそこでボランティア教師をする。

 

「自分たちにもできるかも!」が豊かな市民社会への第一歩

事前にこの授業担当の先生に、なるべく生徒たちが自分のこととして考えられる工夫をしてほしいというリクエストをいただき、考えた今回のワーク。授業後の感想には、次のようなことを書いてくれた生徒がいました。

「じゃあ、私たちがNGOという立場だったらどうする?と聞かれたとき、すごく困惑しました。それは、どこかで他人事から関係ないと思っていたからだと感じました。

皆の意見を聞いて、自分たちの持っている知識や力を活かせるんじゃないかと思えました」

そのほか、「私にもできるかも!と興味がわきました」などの感想が寄せられました。

市民一人ひとりが世の中の問題を解決するために自分にもできることがある、と自覚することで豊かな市民社会が醸成されていくと思います。私の経験を聞いて、少しでもそのように感じてもらえた生徒がいたら嬉しいです。

 

印象に残っている高校生からの質問

AICAの対象世帯が作った野菜は美味しいのですか? 日本で食べられますか?

私の話を聞いて、その野菜美味しいのかな?と想像してくれた感性がいいなぁと思いました。AICAの対象世帯が作っているオーガニックの野菜は味が濃くてとても美味しいけど日本には輸入してきていません。カンボジアにスタディツアーをやっているのでその時食べられますよ、とお話したらスタディツアーに関心を持ってくれた生徒が多くいました。

 

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みんなでエコセンターの看板作り

子どもたち、村の若者と日本人ボランティアが一緒にエコセンターの看板作り。

カンボジア語は村の青年たちが書いてくれました。何度も書き直して綺麗に仕上げてくれました。

エコセンターのロゴはどうするか、この村の自慢はなに?と日本人ボランティアがカンボジアの子どもたちに聞いて、バナナと牛を選んでデザインしました。

牛とバナナでエコセンターのロゴのできあがり!カンボジアの牛は白いです。

エコセンターの正式名称はカンボジア国際エコセンターに決まりました。

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国内事業 活動記録

◆2013年度(2013年4月1日~2014年3月31日)

・イベント出展、活動紹介

4月20日、21日:アースデイ東京2013

6月27日:北九州市民活動サポートセンターのプログラムで活動紹介

「国際協力と国際交流」 ~世界に目を向けるとわかること~

7月5~7日:ユナイテッドピープル映画祭に活動紹介ブース出展

7月19日:男女共同参画センターのムーブフェスタで活動紹介とワークライフバランスについて

7月31日~8月13日:子どもたちの笑顔展~カンボジアの農村からの報告(主催:AICA)

(北九州市の大學堂の屋根裏博物館にて2週間の写真展)

10月13日:黒崎宿国際交流文化祭にてカンボジアカフェ「オークン」の出店

10月26日、27日:みやこ町犀川おらが町に来て見てギャラリーにて写真パネル展示と活動紹介

(豊の会様の展示スペースにて)

10月~11月:北九州国際交流団体ネットワーク活動紹介パネル展にパネル展示

12月4日:つながっちゃらん!~わかちあいのヒト・モノ・ココロと題する多文化共生講座にて

パネリストとして活動紹介とワークライフバランスについて

 

・カンボジア理解講座、環境勉強会

8月、1月クメール語レッスン、

10月から3月までスタディツアー参加者とカンボジアと環境についての勉強会を実施

公害についての啓発パネルの製作(和文、英文)、現地でのレクチャー内容の検討、教材の製作を実施。

勉強会日程2013年11月18日、29日、12月 3日、10日、17日、2014年1月7日、14日、21日、29日(風呂敷勉強会)、3月 10日、11日、12日、13日、14日

・人材育成:Project Based Learning プログラム(以下PBLプログラム)

2012年度はNGOの職員の仕事を体験する研修プログラムを実施したが、2013年度はさらに深化した学びのプログラムを実施した。国際協力を学ぶ学生を対象に、カンボジアでのプロジェクトを実施しながら、コミュニケーション能力や課題解決力を身に着けてもらうプログラムを実施した。具体的には環境教育をカンボジアの寺子屋で学生等が行うプログラムである。

・メディア

ラジオ出演:9/15 FMKITAQ「エココロウインド」1時間の生放送に代表が出演

ラジオ放送:7/28  crossfmにてAICAの活動が取り上げられ、録音した代表の声が放送された。

新聞掲載4回:写真展の紹介記事 (毎日新聞、読売新聞、西日本新聞)

環境教育ツアーの記事(毎日新聞)いずれも北九州版

・カンボジア語メッセージプログラム 

カンボジア語でカンボジアの子どもたちにメッセージを送る。参加者はメッセージを持っている写真を子どもたちに届ける。受け取った子の写真を参加者に返送。寄付が誰に届いたのか顔が見える取組。2012年度の参加者の中には翌年もイベントを再訪してくださり、本プログラムのリピーターになった方もいた。

・絵本風スライドの完成

チョークアート作家のご協力を得て、カンボジアとAICAの活動が分かるスライドが完成した。

セリフの吹込みはプロの声優の皆様のご協力をいただくことができました。感謝申し上げます。

・絵本の製作

カンボジア語、日本語併記の絵本を製作した。(印刷は2014年度)

→2015年、印刷が完成しました。詳細はこちらをご覧ください。

・他機関との連携

北九州国際交流ネットワーク加盟、北九州NPO研究会に加盟し情報交換を行った。

・北九州市のカンボジアに対する水道技術支援への協力

北九州市で受け入れているカンボジア人研修生と日本企業の懇親会の補佐(5/13)

・カンボジア語通訳アレンジ(日本国内でのニーズに対応)

・JICEからの要請でカンボジア人の来日時(3月)にホームヴィジット受入 

・在日カンボジア人家族の支援

北九州市の医療機関からの要請でカンボジア語しか話せない家族の入院時と退院後に通訳、翻訳アレンジ

・国際協力を学ぶ学生団体との関係構築

アースデイのボランティア、スタディツアーへの参加、その後のご寄付等関係を継続することができた。

 

◆2012年度(2012年4月1日~2013年3月31日)

・イベント出展

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【4/14】講演のご報告@国際情報同好会(北九州市)

下記の通り、AICA代表の白川がカンボジアでの活動について お話させていただきました。

日時:2014年4月14日(月)10~12時 場所:北九州市立年長者研修大学校 穴生学舎 主催:国際情報同好会

 

 

 

 

 

国際情報同好会は、年長者大学校で学ばれた方が その後も学びを続けたいと立ち上げられた同好会で ボランティアの方がコーディネーターをされています。

昨年夏にAICAは北九州市の小倉北区の大學堂で カンボジアの子どもたちの笑顔展という写真展を させていただきました。その際、いくつか新聞に 取り上げていただき、それがご縁で今回、AICAの 活動をご紹介させていただけることになりました。

約30名の方に聴講していただきました

 

 

 

 

 

 

 

受講生の皆様は日頃から国際問題について学ばれて いらっしゃるので、とても真剣に聞いてくださって、 質問も次々とたくさんいただきました。

たとえば、援助の重複を避けるためにはどうしているのか、 カンボジアで信仰されている宗教が人々の人格形成に 与えている影響について、経済発展とインフラ整備 内戦の影響等々多岐にわたります。

北九州市がJICAの枠組みで支援している水道事業についても ご質問があり、市の職員の方から昨年学ばせて いただいたことを皆様に共有できました。

日本に拠点を置き、カンボジアにしばしば出張しながら 事業管理をするうえで、パートナーの理解をどのように 得ているのかという質問など、改めて自身を振り返り どきりとする質問もありました。

3月~4月にかけてのカンボジア出張での環境教育の事業を ご紹介するなど、最新情報もお伝えすることができました。

熱心な受講生

 

 

 

 

 

 

終わった後も、声をかけてくださって質問をいただき、 熱心に勉強され、関心を持ってくださったのがとても嬉しかったです。

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交流事業 過去の実施例

◆2013年度は計2回プログラムを実施 1) 2013年9月1日~9月7日(7日間)農村ホームステイ&ボランティアツアー

トゥールスレン刑務所、キリングフィールド見学、農村ホームステイ、マンゴーの植樹、農村でパンプキンドーナツ屋台の出店、ナチュラルライムシャンプー製作、カンボジアの伝統医療体験(スポン)、ソーラークッカー製作、寺子屋での英語、日本語教授、日本文化体験(習字)、和食づくり。

2)2014年3月18日~3月24日(7日間)農村ホームステイ&環境教育ボランティアツアー 環境教育 ・プラスチックゴミを燃やす弊害、ゴミの分別についてのレクチャーとゴミ拾いレース、 ・ゴミを減らそう!カンボジアと日本の伝統エコライフ技術レクチャー(クロマーと風呂敷を学び合う) ・村の良いところ探し(環境保全のモチベーション啓発)と地図作り ・エコセンター開設(看板作り、公害の啓発パネル展示)

トゥールスレン刑務所、キリングフィールド見学、カンボジアトラスト(義足製作工房)見学、ホームステイ

◆2012年度は計7回プログラムを実施

1)2012年6月30日~7月2日(3日間) AICA次期事業地調査2日間、プノンペン大学見学、ペットショップ見学、市場見学、タランチュラ体験等

2)2012年8月4日~8月6日(3日間) AICA次期事業地調査、寺子屋NGOでのボランティア講師体験、オーガニックファームへのマンゴーの木植樹(マンゴーの木のオーナープログラム)、市場見学、キリングフィールド

3)2012年8月7日~8月9日(3日間) AICA次期事業地調査、寺子屋NGOでのボランティア講師体験、地雷撤去NGO、義足作りNGO工房、エイズ団体インタビュー、カンボジアの行政(郡長ら)との会食を交えたインタビュー、市場見学

4)2012年9月10日~9月12日(3日間) トゥールスレン刑務所、カンボジア料理体験、シハヌークビル視察、市場見学、タランチュラ体験

5)2012年12月12日~12月18日(7日間) マイクロファイナンス調査、プノンペン(CEDAC, CMA, BORRIBO)、コンポンチュナン州(CEDAC) カンダール州(Kredit, Chamroeun, M&M)、カンポット州(VDA, ASARD)、精米所、トラクター会社、カンポット塩公社。ソーラーパネル事業、銀行口座開設、新規ソーシャルビジネスのプロポーザル作成、交渉

6)2013年2月6日~2月8日(3日間) AICA次期事業地調査3日間

7)2013年2月12日~2月15日(5日間) 村にホームステイ、寺子屋NGOボランティア講師3日間、子どもの1日密着体験、小学校見学、幼稚園2か所で紙飛行機遊び等、小学校の校庭でスポーツ、小学校のニーズに応じた貢献ワーク(トタン屋根の修理、ゴミ箱の制作)密着体験をさせていただいた子どもの自転車修理、カンボジアスイーツ食べ比べ、トゥールスレン刑務所、キリングフィールド

2012年度交流事業まとめ

◆安全で充実したプログラムを実施するために

AICAでは安全にプログラムを実施するため、事前視察を重視している。また、充実したプログラムの作成のために、日々視察活動、ネットワーク形成に努めた。 ・交流プログラム作成のための活動:バッタンバン州、コンポンスプー州の孤児院訪問、コンポンスプー州のエコツーリズムヴィレッジ、小学校訪問。バッタンバン州女性の自立のためのNGO、プノンペンのNGOショップ、日本語学校 ・実際にプログラムを実施した事前視察:寺子屋語学ボランティア講師体験、精米所、村のホームステイ、義足作りNGO、地雷撤去NGO等 ・事前研修会を開催し、簡単なクメール語レッスンのほか安全管理研修を実施した。

◆成果 1)AICA独自の研修プログラム作成

NGO職員の仕事そのものを体験できる、AICA次期事業地調査の研修プログラムを作成。参加者がNGO職員の一員となって次の調査地を選定するため、先輩職員と話し合うストーリーを作成した。調査の意義、当会の活動が理解できる形である。本研修プログラムは実際に将来AICAの現地調査を担うボランティアスタッフを育成するために作成した。

2)ソーシャルビジネスニーズへの初の対応

2012年度はソーシャルビジネスのための調査ツアーの依頼があり、初めてそのニーズに応えることとし、マイクロファイナンスツアーを実施した。当会としては、最貧困家庭に土地を提供できる等、生活向上を加速する方法の一つとして可能性を探るのが目的であった。富裕な農家の実態、経済成長に伴い農村部に起きているダイナミックな変化を具体的に知ることができた。最貧困家庭はマイクロファイナンスからは排除されがちであるという定説はほぼ正しく、まれにファイナンスリーダーの思いがあれば借り手となることもできるが、最貧困から抜け出すためのブースターになるほどの金額ではない。お金を借りて養豚や養鶏を始めたが育て方が分からず死んだのでもうお金を借りたくないという農家の声は、今後の支援の在り方を考える上で貴重な実態調査となった。最貧困より少し裕福な農家にとっても、農業技術のノウハウに対するニーズは大きいことが分かった。

3)支援者の拡大

当会の次期事業地を視察してもらうことにより、支援の必要性を理解してもらえた。また、中心となって活動している会員の方も参加されて現場を知ることができ、より一層当会の活動が充実すると期待できる。

4)参加者が帰国後カンボジアでの活動を継続

当会のスタディツアーの参加者が、帰国後もカンボジアに関わることになった。当会の交流事業がきっかけで、よりカンボジアと日本の交流が深まり、豊かな市民社会形成の一助となった。具体的には、新規交流事業立ち上げ、新規ソーシャルビジネス立ち上げ、カンボジアのための募金をして寺子屋NGOや当会への寄付を継続、当会の中心メンバーとして活動を継続等である。

5)寺子屋NGOでの多様な貢献

最貧困家庭に対して教育の重要性を啓発している当会は、340世帯を対象にしているように、面的な広がりを重視している。一人でも多くの子どもたちが学校に通える状況を創出するためである。 一方、日本の方にカンボジアの人たちと深く関わり、友達を作って関心を持ち続けてほしいとの思いで、寺子屋NGOの支援を継続している。このNGOの代表は、日本語学校の下働きなどをしながら苦学して日本語を学んだ。家庭の経済的理由で教育を受けられなかった自身の経験から、子どもたちに無償で放課後の寺子屋活動を実施している。またオーガニックファームを運営するなどエコロジカルな農業や活動に関心が深い。冷房もない村の寺子屋であり参加者にとっては大変な経験となるが、プノンペンの富裕層のための日本語学校ではなくこうした思いをサポートしたいと考え、カンダール州までご案内している。この寺子屋の生徒だった人が先生になるなど、次の世代の育成に成功している。

・語学講師ボランティア(英語教育、日本語教育)

・日本文化紹介 (日本舞踊実演、空手実演、歌を教える、絵本を翻訳して提供、豆まき、カルタ取り、福笑い他) 参加者が帰国後に寄付を集めてエコカフェ作りに貢献(非電化の珈琲焙煎機、手動珈琲ミルの寄贈)

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