【5/19】講演のご報告@都立深川高校 「国際理解」

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IMG_0191遠景本日、代表の白川が下記の通り高校の「国際理解」の授業で講演をさせていただきました。

授業開始前に少し時間があり、教室の外で騒いでいる男子の声が聞こえてきました。めったに入れない高校です、様子を見に行きました。

男子10人くらいが輪になって、友達の誕生日を祝うために何やら真剣に考えてはしゃいでいるようです。歌っていたのは、今日の講演をAICAに依頼してくださった世界史の先生考案の王朝暗記歌。友達の誕生日を祝う準備、楽しそうです。そして「歌う世界史の先生」っていいですね。なんだか温かい気持ちで始めることができました。それでは、授業の様子をご報告します。

IMG_0197近景

2014年5月19日PM1:00~3:00

都立深川高校の「国際理解」の授業2コマ

対象:履修者約35名程度(3年生)

テーマ:「国際協力NGOの仕事~カンボジアの農業と教育支援」

 

本日お話させていただいた「国際理解」の授業、先週は「望ましい援助とは」という勉強をしたそうです。

今回は代表の白川がこれまで勤務してきた3つのNGOの活動も紹介しながら、カンボジアの農村の子どもたちが学校に通える状況を作るためには、どのような援助が望ましいか、考えてもらいました。

まずは、生徒各自が考えてそのあとにグループで案を出し合って話し合って発表してもらいました。

 

ワーク:国際協力案を考えよう ~カンボジアの農村の子どもたちが学校に行けるように~

 

AICAの活動を紹介する前に、カンボジアの子どもの置かれた状況を簡単に説明し、自分ならどのような協力案を考えるか意見を出し合い話し合いました。

状況:カンボジアの農村の子ども。経済的に困窮。  price! Or you may check prewritten papers at  親が学校に行かなくてよいから家の手伝いをしたり、働いたりしてほしいと言っている。

 

想像力を使う~生徒たちが考えた案~

AICAは、保護者に教育の重要性を啓発し、最貧困家庭の収入向上のために持続可能な農業技術指導をしています。下記の通りまさにAICAの活動を言い当てたようなアイディアも出ました。

 

親を説得する。

保護者の収入を向上させる。農業の効率を上げる。

 

その他、次のようなアイディアも出ました。

親が学校に行ったことがないなら、学校説明会をしてどんなところか分かってもらう。

法律を変えて義務教育にする。

工場を作り、農業のように天候に左右されない収入が得られるようにする。

まずは自分で稼いてお金をためて学校に行ってもらう。

お金を貸してあげて返済してもらう。(奨学金)

ボランティアで教師をする。青空教室を開く。映像で授業が受けられるようにモノと映像を提供する(教師の人件費を節約できる)。

子どもが昼間働いて忙しいなら夜間学校を開き、日本人がそこでボランティア教師をする。

 

「自分たちにもできるかも!」が豊かな市民社会への第一歩

事前にこの授業担当の先生に、なるべく生徒たちが自分のこととして考えられる工夫をしてほしいというリクエストをいただき、考えた今回のワーク。授業後の感想には、次のようなことを書いてくれた生徒がいました。

じゃあ、私たちがNGOという立場だったらどうする?と聞かれたとき、すごく困惑しました。それは、どこかで他人事から関係ないと思っていたからだと感じました。

皆の意見を聞いて、自分たちの持っている知識や力を活かせるんじゃないかと思えました

そのほか、「私にもできるかも!と興味がわきました」などの感想が寄せられました。

市民一人ひとりが世の中の問題を解決するために自分にもできることがある、と自覚することで豊かな市民社会が醸成されていくと思います。私の経験を聞いて、少しでもそのように感じてもらえた生徒がいたら嬉しいです。

 

印象に残っている高校生からの質問

AICAの対象世帯が作った野菜は美味しいのですか? 日本で食べられますか?

私の話を聞いて、その野菜美味しいのかな?と想像してくれた感性がいいなぁと思いました。AICAの対象世帯が作っているオーガニックの野菜は味が濃くてとても美味しいけど日本には輸入してきていません。カンボジアにスタディツアーをやっているのでその時食べられますよ、とお話したらスタディツアーに関心を持ってくれた生徒が多くいました。

 

今後何を目指していますか?

まずは、一人でも多くの最貧困世帯へこの活動を普及して一人でも多くの子どもたちが学校に通い続けられるようにしたいです。それとは別に、今対象世帯が作っているオーガニック野菜が農薬まみれ、化学肥料の野菜と同じ値段で買いたたかれているからそれを何とかしたいという夢があります。ただそこに注力すると、一人でも多くの人に届ける活動が鈍るのではないかと考えて検討しているところですと伝えました。

 

受験生ならではの質問?~進路としてNGOを考える生徒も~

生徒たちはとても積極的でどんどん質問をしてきます。NGOで食べていけますか?白川さんの学歴は?(NGOで働くために)学歴って必要ですか?大学で勉強して「これは生きたな」と思うことってありますか?大学に行ってよかったですか?大学院に行かないとそのような職にはつけないのですか?

とても真剣に将来のことを考えていた高校時代を思い出し、貴重な機会に感謝しました。

 

授業後も生徒たちが話に来てくれました

今カンボジアのポルポト時代の歴史を調べているのですが、その影響はやはり今でも大きいですか。高校生でバングラデシュに支援をしている友達がいます。その人にもAICAの活動を教えたいです。フェイスブックでつながってもいいですか。その他スタディツアーに関する質問など色々な話をしに生徒たちが来てくれました。

 

先生の熱意

今回お招きいただいた「国際理解」の授業は、年間のカリキュラムが組まれています。南北問題、格差、援助、紛争、メディア、人権などです。前もって打ち合わせも丁寧にしていただき、先週の授業内容や生徒たちの感想もいただき感銘を受けました。

貴重な機会をありがとうございました。