コンポンスプー州334世帯への農業及び教育普及事業開始

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カンボジア国コンポンスプー州における持続可能な農業技術指導及び教育の重要性の啓発事業(AICA2)


34村334世帯の貧困層に農業技術指導と教育普及を開始しました

AICAは、2011年10月2日より、カンボジア国コンポンスプー州、オラル郡の34村にて最貧困世帯334世帯に対し、農業技術指導及び教育普及活動を開始しました。

◆貧困で学校に通えない子どもがいなくなるように◆
本事業の目的は、対象とする家族の全ての子どもたちが学校に通える状況を創出することです。貧困のために学校へ通うことをあきらめざるを得ない子どもがいなくなるように、最貧困世帯の対象家族に農業技術を指導して生活向上を図ります。また、対象家族の保護者に教育の重要性を啓発する活動を行います。

◆教育普及と農業技術指導とは◆
教育の重要性の啓発活動とは、具体的には、見ると学校に子どもを行かせたくなる映画の上映、保護者の説得活動などです。
指導する農業技術の内容は、コメの収穫量が2倍程度になるSRI(幼苗一本植)、EM菌、鶏の飼い方、鳥小屋の作り方、身近なもので作れる有機肥料の作り方、野菜作りなどです。提供するモノは、最初の野菜の種だけです。

◆村に残すノウハウ◆
農業技術は、スタッフが村の普及員に伝え、普及員が対象家族に伝えます。普及員は、対象村の中に住んでいる農業が得意なカンボジアの方です。この方法をとることで、事業が終了した後も村の中にノウハウが残り、対象家族が不安に思った時に相談できる相手がずっとそばに居続けることになります。

◆対象家族自身が実践せざるを得ない仕組み◆
スタッフ一人が34村を受け持ちますので、全ての対象家族を手取り足取りスタッフが教えることはできません。村の普及員が教えます。手取り足取り教えてしまうと、対象家族の心に「あの人がまた来てやってくれる」と依存心が生まれてしまいます。そしてある日事業が終わりスタッフが来なくなると、自分でどうしたらいいか分からないことがでてきても、頼れる人はそばにいなくなってしまうのです。しかし、本事業では、すべて対象家族自らが習ったことを実践して習得していきます。村の普及員は、対象家族を見回って問題がないか確認し、アドバイスを行います。

◆身近なモデル(村の普及員)がやる気を支える◆
一般に、最貧困層はやる気がない、彼らをやる気にさせるのは大変難しいと言われていますが、本事業では、厳しい最貧困の基準を満たした世帯だけを選定して、その困難に挑戦しています。この困難を成功させる要因の一つは、同じ村に住んでいる普及員が新しい農業技術を習得して、実際にコメの生産量が倍増したり、野菜が元気に育つようになるのを目の当たりにし、最貧困世帯の人々もやる気になる点にあると考えています。

◆他事業の成果に感銘を受けてノウハウを継承◆
AICAにとって本事業は初めての事業となりますが、この方法の有効性は、2005年から同様の活動をしている企業経営者のハッピーマウンテンバード事業(以下HMB事業)によって明らかになっています。代表の白川は2009年から計6回、同事業を訪問調査し、HMB事業の過去の事業地の成果が、終了後2-3年経っても継続していること、対象家族だった最貧困層が豊かになっていることを知りました。その成果に感銘を受け、企業経営者のカンボジア出張に同行して事業管理を行う方法を6回の渡航で学ばせていただきました。

◆AICAを立ち上げてから事業開始まで◆
AICAはそこで学ばせていただいたノウハウを継承し、2010年10月に設立しました。この事業の目的、成果に共感した個人、団体会員、寄付者の皆様の温かいご支援に支えられて、このたびの事業開始が可能なりました。誠にありがとうございます。

本事業は、HMB事業との共同事業です。代表の白川がオラル郡34村を定期的に訪れて、事業内容の進捗を確認しアドバイス活動を行って参ります。

対象家族の変化などお伝えして参りますので、一人でも多くの子どもたちが、貧困を克服して学校に通えるようになるよう、温かいご支援をお願い申し上げます。

◆将来的にはカンボジア全土へ◆
尚、引き続きコンポンチュナン州での最貧困層への農業技術支援、教育普及事業もご支援が集まり次第開始すべく、準備を進めて参りたいと存じます。何卒ご協力のほどお願い申し上げます。

◆ご支援方法は、こちら

◆報告

学校へ通えない子どもは何をしているの?

教育の重要性の啓発映画上映会

ご参考
コンポンチュナン州活動内容
コンポンチュナン州事業概要と活動参考写真
過去の成果