ノウハウを村に残す~村落普及員の育成開始~

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AICAの事業の成功のカギは、各村の普及員が握っています。

彼らが優秀でやる気を持って自分の村の最貧困世帯をサポートしてくれれば、多くの最貧困世帯が農業技術を習得し、生活を向上させることができます。

2014年2月から普及員の育成が始まりました。

各村に1人の普及員を集めてAICA現地スタッフが月次トレーニングを実施。普及員から最貧困世帯へ技術を伝えます。

各村に1人の普及員を集めてAICA現地スタッフが月次トレーニングを実施。普及員から最貧困世帯へ技術を伝えます。

◆村に残すノウハウ◆
農業技術は、スタッフが村の普及員に伝え、普及員が対象家族に伝えます。普及員は、対象村の中に住んでいる農業が得意なカンボジアの方です。この方法をとることで、事業が終了した後も村の中にノウハウが残り、対象家族が不安に思った時に相談できる相手がずっとそばに居続けることになります。

◆対象家族自身が実践せざるを得ない仕組み◆
スタッフ一人が約300世帯を受け持ちますので、全ての対象家族を手取り足取りスタッフが教えることはできません。村の普及員が教えます。手取り足取り教えてしまうと、対象家族の心に「あの人がまた来てやってくれる」と依存心が生まれてしまいます。そしてある日事業が終わりスタッフが来なくなると、自分でどうしたらいいか分からないことがでてきても、頼れる人はそばにいなくなってしまうのです。しかし、本事業では、すべて対象家族自らが習ったことを実践して習得していきます。村の普及員は、対象家族を見回って問題がないか確認し、アドバイスを行います。

◆身近なモデル(村の普及員)がやる気を支える◆
一般に、最貧困層はやる気がない、彼らをやる気にさせるのは大変難しいと言われていますが、本事業では、厳しい最貧困の基準を満たした世帯だけを選定して、その困難に挑戦しています。この困難を成功させる要因の一つは、同じ村に住んでいる普及員が新しい農業技術を習得して、実際にコメの生産量が倍増したり、野菜が元気に育つようになるのを目の当たりにし、最貧困世帯の人々もやる気になる点にあると考えています。

■技術を最貧困層に伝えるまでの流れと役割

AICAの現地スタッフは、月に1回、村落普及員を集めてトレーニングを行う。

普及員たちは自分の村の最貧困の対象世帯に学んだことを集団研修で伝える。

普及員は月に2回対象世帯を訪問して、対象世帯が学んだ技術を適切に実施しているか、技術のフォローや、進捗データの記録を行う。

AICAの現地スタッフは、毎月1回全ての対象世帯の家庭を訪問し、普及員の指導や進捗データが正確か、確認する。

AICAの日本人スタッフは3か月に1度現地を訪問し、AICAの現地スタッフが正しく指導、管理を行えているか確認する。

研修内容は、農業技術だけにとどまらず、最貧困世帯の動機づけやコミュニケーションの方法もアドバイスを行います。この日はみんなで集まれる研修場所としてお寺をお借りしました。

研修内容は、農業技術だけにとどまらず、最貧困世帯の動機づけやコミュニケーションの方法もアドバイスを行います。この日はみんなで集まれる研修場所としてお寺をお借りしました。